ニューイヤー駅伝にはシード権がない?2025年の出場資格や出場枠は?出場チームは予選会のみで決まるの?
2025年元日のニューイヤー駅伝でちょっと疑問に思うことが、シード権ってないの?ということ。
そう、ニューイヤー駅伝は箱根駅伝と違いシード権がないんですよ。
だから、いくら今年ニューイヤー駅伝で1位をとったとしても、来年は参加資格さえない可能性もあるということ。結構、きついですよね。
この記事では、
- ニューイヤー駅伝っていつからシード権がないの?
- 出場資格や出場チームっていつどうやって決まるの?
- 出場枠がかなり偏ってるのはなぜ?
など、ニューイヤー駅伝について気になることをわかりやすくお伝えします。
ニューイヤー駅伝にはシード権がない?いつから?
結論から言ってしまうと、ニューイヤー駅伝にはシード権はありません。
箱根駅伝は10位までに入れば翌年も予選なしで大会に出場できるので、テレビ放送中でも「シード権をかけて」とか「シード争いが」なんて言葉が飛び交います。
それに対してニューイヤー駅伝では「シード」という言葉が出てこないので「あれっ?」と違和感があるかもしれませんね。
実はニューイヤー駅伝にも以前はシード権があったんですよ!
2008年の第52回までは全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)で15位以内に入ったチームは、翌年の大会の参加資格が得られるシード権がありました。
その制度が2009年の第53回では完全に廃止されてしまったんです。
なので、たとえニューイヤー駅伝で1位を取ったとしても、次の予選会の結果によっては出られなくなってしまう可能性もあるということになりますね。
ちなみに女子の全日本実業団対抗女子駅伝大会(クイーンズ駅伝 in 宮城)には上位8チームにシードがあります。
そういえば、ニューイヤー駅伝ってなぜ群馬で開催されるのかも気になりませんか?
詳しくはこちらの記事に書いているのでよかったら読んでみてくださいね。
>>ニューイヤー駅伝はなぜ群馬?群馬以外で行ったことはある?いつから?
ニューイヤー駅伝の出場資格はどんな風に決まってるの?
まずは全日本実業団対抗駅伝競走大会という名前からもわかる通り、ニューイヤー駅伝の出場資格を得るには実業団に所属していなければなりません。
実業団とは簡単に言うと企業のスポーツチームのことです。
いくら走るのが早くても、普通のクラブチームでやっているだけではニューイヤー駅伝に出場する資格はありません。
高校や大学で実績を残して実業団から誘いを受けて所属している人が多く、過去に箱根駅伝に出ていた人も実業団で活躍しています。
その実業団の中でも、11月の予選会で上位に入ったチームが翌年のニューイヤー駅伝の出場資格を得ることができるのです。
予選会の参加は、ニューイヤー駅伝に出場するためには必須ということになります。
2025年のニューイヤー駅伝の出場枠は偏りがある?
今年に限ったことではないのですが、ニューイヤー駅伝の出場枠にはかたよりがあります。
参考までに、以下は2023年の出場枠です。
- 東日本→12
- 中部→7
- 北陸→1
- 関西→5
- 中国→4
- 九州→8
どうでしょうか?なんだかツッコミどころ満載な感じがしますね (笑)
東日本って…なんておおざっぱな分け方
あれっ?四国ないんだけど……。
九州、出場枠多すぎやしないかい!?
なぜこんな偏りができてしまうかというと、実業団陸上競技連盟が存在しない地域があるからなんですね。
- 東日本実業団陸上競技連盟
- 中部実業団陸上競技連盟
- 北陸実業団陸上競技連盟
- 関西実業団陸上競技連盟
- 中国実業団陸上競技連盟
- 九州実業団陸上競技連盟
こうしてみると北海道、東北、四国には実業団陸上競技連盟がないことがわかりますね。
なので北海道と東北は東日本実業団陸上競技連盟、四国は関西実業団陸上競技連盟に加盟しているんです。
ニューイヤー駅伝の出場枠は合計37と決まっていますが、各地区の出場枠は毎年変動します。
ニューイヤー駅伝で31位以下のチームがいる地区はその分出場枠が減らされてしまうんです。
そうしてできてきたのが各地区の出場枠のかたよりということになります。
シードがないとはいえ、これが実質のシード争いということになるかもしれません。
まとめ
ニューイヤー駅伝にはシードがないとはいえ31位以下になると出場枠が減らされてしまうので、やはり激しい戦いが繰り広げられるのですね。