焼いた肉の冷凍保存の日持ちはどれくらい?ステーキや鶏胸肉を火を通して調理した後の美味しい冷凍と解凍方法
肉を焼いた後に「今日は晩御飯いらないから。」と連絡が!
冷蔵庫に入れておいてもいつ食べるかわからないから、冷凍保存しますよね。
この焼いた肉を冷凍保存したものを、美味しく食べられるのは1か月ほどです。
でも、火の通し加減や保存状態によってはもっと期限が短くなってしまうものもあるので、注意が必要になります。
今回は焼いた肉の冷凍保存の日持ちの他にも気になる
- 焼いた肉を美味しく冷凍保存する方法
- ステーキや鶏胸肉もジューシーに解凍する方法
- お弁当にも使える冷凍保存の時短方法
についても、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。
焼いた肉は冷凍保存でどれくらい日持ちする?
結論から言うと、焼いた肉を冷凍保存したものの消費期限は、1か月が目安です。
焼いた肉の冷蔵庫での日持ちは2日~3日くらいなので、冷凍保存することでかなり伸ばすことができますね。
これは、きちんと火を通したものであれば、牛・豚・鶏どの種類の肉でも日持ちの違いはありません。
しかも、生の肉を冷凍保存するより、焼いてから冷凍保存した方がおいしく食べられるんですよ。
ただし、気をつけなければならないことが一つあります。
それは、きちんと加熱していないものは、焼いた肉でも冷凍保存期間が短くなってしまうものがあるということです。
ステーキを焼いてから冷凍保存したときの注意点
ステーキも生のまま冷凍保存したときよりも、焼いてから冷凍保存した方が美味しく食べられます。
基本的に他の焼いた肉を冷凍したときと同じく、日持ちは1か月ほど。
ただし、表面だけ焼いたレアステーキの場合には、少し注意することがあります。
それは、決して切らずに冷凍することです。
ステーキを切ってしまうと断面が多くなることで、劣化や冷凍焼けしやすくなってしまって美味しく食べられる期間が半減してしまいます。
カットステーキにして食べたいときは、解凍したあとに切ってくださいね。
美味しく解凍する方法も下の方に書いてあるので、参考にしてみてください。
ローストビーフの冷凍保存も注意が必要!
きちんと加熱していないものの、代表的なものがローストビーフです。
ローストビーフは丸ごとの牛肉を調理しますが、外側はちゃんと火を通していても、中は温まる程度で、レア状態ですよね。
1回で食べきれるくらいのブロックに切り分けてから冷凍保存したものは、他のきちんと加熱した肉と同じく、1か月はおいしく食べることができます。
しかし、ローストビーフをスライスしてから冷凍したものは、おいしく食べられる期限は2週間くらいになってしまいます。
なので、ローストビーフはスライスせずに、ブロックで冷凍保存するのがおすすめです。
焼いた肉の冷凍保存の仕方は?おいしく保存するためのポイント
焼いた肉の冷凍保存の仕方には3つのポイントがあります。
- 冷凍庫に入れる前によく冷ます
- 一回に食べる分ずつ小分けにする
- 冷凍保存袋に入れて空気を抜く
まず一つ目はよく冷ますことですが、調理後すぐに温かいままラップに包んでしまうと、いくら加熱した後といっても劣化を早める原因になってしまいます。
特にパン粉をまぶして揚げ焼きした肉は、温かいままラップしてしまうと、衣があっという間にしなしなになって、食感が悪くなってしまいます。
解凍した後に、衣がはがれる原因にもなってしまうので気を付けましょう。
「冷ます時間がない!」っていうときは、保冷剤を使うといいですよ。
お皿(あれば金属のバッドの方がいい)に焼いた肉を載せて、保冷材の上に置いておくだけです。
これはお弁当を作る時にも使える技なので、私は常に冷凍庫に保冷剤を入れていますよ。
二つ目は、焼いた肉を解凍したあとに、全部の量を一回で食べてしまうときには特に問題はありません。
でも、何回かに分けて食べたいときは一回分ずつ小分けにして、ラップをしておきましょう。
そうしないと、冷凍した後に分けないといけなくなるからです。
凍ったまま割るのは意外と大変ですし、上手く割れたと思っても冷凍保存袋が破れてしまうことも!
もう一度冷凍しておく方も、短時間とはいえ冷凍庫の外に出してしまうことになりますし、割る時に手の温度が伝わってしまうので、劣化しやすくなってしまいます。
三つめは、「ラップをしているんだから、そのまま冷凍庫に入れてもいいんじゃない?」と思うかもしれませんね。
もちろん、ジップロックのような冷凍保存バッグに入れなかったからといって、腐ってしまうわけではありません。
でも、冷凍保存期間が長くなるにつれて、ラップだけの方は冷凍臭くなってしまったりするんですよね。
解凍後もおいしく食べたいなら、やはり冷凍保存袋に入れて、できるだけ空気を抜くことをおすすめします。
フードセーバーがあれば真空にできるので、より出来たてに違い状態のままで保存することができます。
楽天やAmazonで売っている商品のように専用袋不要のタイプもあるので、それほどコストも気になりませんよ。
焼いた肉を解凍する方法は?お弁当に入れるときの時短方法も
焼いた肉を冷凍した後、気になるのが解凍方法ですよね。
できるだけおいしく食べる方法や、お弁当に入れるときの便利な時短方法も紹介していきます。
冷蔵庫で自然解凍
もし、その日の夕食の一品にしたいときには朝、冷凍庫から冷凍庫に移しておくといいですよ。
そうすれば、ちょうど夕食の調理を始めるころ、自然解凍が終わっています。
そのあとは、電子レンジで温めるかフライパンで温めます。
もう、一度火を通しているので本当に温めるだけでいいです。
フライパンの場合は強火にするとすぐに焦げついてしまうので、弱火でふたをするとうまく温めることができます。
パン粉などの衣がついたものは、解凍した後オーブントースターで加熱するとまた衣がカリカリになっておいしいです。
オーブントースターがない場合は、魚焼きグリルで焼いてもおいしいですよ。
どちらの場合も、衣が焦げないように様子を見ながら時間調整をしましょう。
電子レンジで解凍
朝、夕食に冷凍してある肉を食べようと思った時は、一つ目の解凍方法が使えますが、急に食べたくなってしまった時は時間がなくて困ってしまいます。
そんな、何時間も時間がないときは、電子レンジの解凍ボタンを押すことで解決です。
電子レンジの解凍機能がないときは、200Wで解凍することができます。
解凍した後は、冷蔵庫で自然解凍したものと同じく電子レンジの温め機能や、フライパンなどを使って温めます。
電子レンジの自動温めはお弁当の時短におすすめ
上にあげた2つの方法は解凍に時間がかかってしまいます。
これを朝の時間のないときにやるのは大変ですね。
そんな時は、電子レンジの自動温め機能を使うことをおすすめします。
お弁当に使うくらい少量であれば、加熱ムラもそんなに気になりません。
自動温め機能がないときは、500w~600wで1分くらい温めても大丈夫です。
一度加熱してまだ冷たいところがある場合は、ラップを開いて箸で軽く混ぜてから、追加で20秒くらいずつ温めるといいですね。
焼いたステーキの美味しい解凍方法
中まで火を通したステーキは冷蔵庫で自然解凍しても大丈夫なのですが、レアステーキはドリップが出やすくなってしまうので冷蔵庫での解凍はおすすめできません。
焼いたレアステーキを美味しく解凍するには、ボウルに氷水を用意してステーキを冷凍保存バッグに入れたまま漬けておくといいですよ。
浮いてくるようだったら、上にお皿などの重しを載せてみてくださいね。
時々様子を見て、氷がなくなっていたら足しておきましょう。ステーキ1枚、だいたい1時間くらいで解凍できます。
肉汁を閉じ込めたまま解凍できるので、冷凍する前と同じくらいジューシーで美味しく食べられます。
注意点は冷凍保存バッグの口をキッチリ閉めること。心配なら袋を二重にするといいですね。
鶏むね肉の解凍の注意点
鶏むね肉を焼いてから冷凍したものは、解凍後の温め方によっては、パサパサでおいしくなくなってしまうこともあります。
解凍は冷蔵庫での自然解凍でもレンジでの解凍でもいいのですが、その後の温め方に気をつける必要があります。
電子レンジで温めるときは、ラップをして水分を逃がさないようにしながら、加熱しすぎないようにしましょう。
いきなり1分に設定するのではなく、30秒から始めて追加で10~20秒ずつ、ほんのり温まるくらいが柔らかくておいしく食べられます。
フライパンで温めるときは、料理酒や白ワインなどを加えてふたをして蒸し焼きにするといいですね。
この時も、水分が蒸発するくらい加熱してしまうと、固くなったり、パサパサになってしまいます。
一度火を通した肉なので、サッと温めるのがポイントです。
タレを絡めたり、卵でとじるなど水分を加えながら温める調理法も向いています。
ローストビーフのおいしい解凍方法
ローストビーフはブロックのまま、冷蔵庫で自然解凍や電子レンジで解凍するのですが、半解凍にしておくのがポイントです。
半解凍にすると、包丁で薄くキレイにスライスできるからです。
スライスした後は、お皿に並べてからラップをして冷蔵庫に入れておくと、30分くらいでおいしく食べられます。
まとめ
- 焼いた肉は冷凍で1か月はおいしく食べることができる。
- 冷凍するときはジップロックのような冷凍保存袋に入れて空気を抜く
- 解凍は冷蔵庫や電子レンジの解凍機能を使う
- 温めるときに加熱しすぎないように気をつける
焼いた肉を冷凍しておくと、食材を無駄にしてしまうことがないですね。
時間がないときの一品もあっという間にできるので、うまく活用していけるといいですね。