生クリーム開封後の賞味期限はいつまで?1週間や2週間でも消費期限内なら食べられる?冷凍保存の正しい方法もご紹介
生クリームの開封後の賞味期限はなんとたったの1日!
これは生クリームの種類や開封後の保存状態によっても変わってきます。
生クリームって未開封だと1か月くらい賞味期限があるので、1週間や2週間たっても大丈夫だと思いがちですがその考えはとっても危険ですよ。
この記事では
- 生クリームの開封後の賞味期限を種類ごとに解説
- 安全に食べられるかどうかの見分け方
- 加熱したら食べられる?
- 冷凍保存と解凍方法
についてわかりやすく解説していきます。
生クリーム開封後の賞味期限はいつまで?5日?10日?1週間や2週間でも消費期限内なら食べられる?
生クリームの開封後の賞味期限は短いです。
一口に生クリームといっても原料によって、動物性のものと植物性のものに分けられていて開封後の賞味期限も違います。
<生クリームの開封後の賞味期限>
- 動物性の生クリーム 1日~2日
- 植物性の生クリーム 3日~5日
「今うちにあるものはどっちの生クリームかな?」と迷ったらパッケージをよく見てください。
動物性のものには「クリーム」、植物性のものには「乳等を原料とする食品」「ホイップ」と書かれているのですぐにわかります。
ちなみに期限に何日かの幅があるのは、保存する温度などによって変わってくるからです。
冷蔵庫の奥の方に入れたものと比べて、ドアポケットに入れていたものは温度変化が激しいので当然賞味期限も短くなってしまいます。
冷蔵庫の設定温度も家庭によって違いますし、季節によっても変わってくるので何日とははっきりとは言い切れません。
上記の期限はあくまで目安になりますが「開封後は賞味期限かかわらずお早めにお召し上がり下さい」って書いてあるけど、こんなに短かったとはビックリですよね。
未開封の場合の賞味期限は動物性の生クリームで1週間、植物性の生クリームで1か月ほどあります。
なので、開封後も1週間~2週間なら食べられると思ってしまいがち。
でも、生クリームって一度開封して空気に触れてしまうと一気に酸化が進んでしまいます。
特に動物性の生クリームは脂肪分が多いので酸化も早いです。
- 分離してシャバシャバしている
- 酸っぱいにおいがする
- 黄色っぽくなっている
- 膜が張っている
- 赤カビが生えている
見た目でこんな変化があったら絶対に食べてはダメですよ。
消費期限がまだ過ぎてなくても関係ありません。
生クリームのパックに書いてある賞味期限はあくまで未開封の状態での話ですからね。
見た目やにおいに変化がなければ1週間や2週間たっても食べられる?
生クリーム開封後1週間から2週間たっていたとしても、見た目やにおいに変化がなければ食べても大丈夫なのかというと…
残念ですが、食べずに廃棄することをおすすめします。
なぜかというと、見た目やにおいに変化がなくても食中毒菌が増殖している可能性があるからです。
食中毒菌が増殖する時って毒素を出すんですが、この毒素が増えても食品自体の味やにおいはもちろんのこと見た目もほぼ変わりません。
食中毒菌が付いていたとしても自分で気づくことができないのが怖いところ。
だから生クリームの見た目やにおいが変わっていないからといって、安心して食べることができるとはいえないんです。
きちんと冷蔵庫で保存していたとしても、動物性の生クリームは開封後2日、植物性の生クリームでも開封後5日を過ぎてしまったら食べずに処分してしまった方がいいですね。
もったいないからといって食べて食中毒になってしまったら、病院代の方が高くついてしまいます。
生クリームが開封後固まる!これって食べられるの?
生クリーム開封前に固まりができても、輸送中の振動が原因のことが多いので心配はないのですが、これが開封後となると話が変わってきます。
生クリーム開封後に固まるのは危険の合図です。
なぜなら、開封後の生クリームが固まる原因は菌の増殖だから!
ただし、固まるといっても注ぎ口に付いたものが固まっているだけなら、それは乾燥しただけとも考えられます。
開封後の賞味期限がギリギリで腐っているのか判断が付かないときは、パックをガバッと大きく開けて中をのぞいてみましょう。
固まっているのが注ぎ口だけで、中に固まりがなければ食べても大丈夫です。
生クリーム開封後加熱すれば食中毒にならない?
生クリーム開封後の賞味期限が過ぎて食中毒菌ができてしまったものは、加熱することによって確かに菌はなくなります。
でも、残念ながら加熱しても毒素は消えないんです。
これは見た目やにおいに異常はなくても、食中毒になってしまうことがあり得るということ。
だからやっぱり加熱しても開封後の賞味期限は
- 動物性の生クリーム 1日~2日
- 植物性の生クリーム 3日~5日
で変わりないということになります。
ただ、この期限内でも冷蔵庫に入れておくと冷蔵庫の中の匂いを吸着してしまうことがあります。
そんなときはそのまま泡立ててクリームとして使ってもあまり美味しくないので、加熱して食べるというのはおすすめです。
クリームシチューを作る時に加えるとコクが出て美味しくなります。
もう一つおすすめなのがキャラメルクリーム。
余った生クリームと砂糖だけで作れちゃいます。
作り方もとっても簡単!
- 生クリームと同じ重さの砂糖を準備する。
- 砂糖を鍋に入れて中火で加熱して薄く茶色になるまで待つ。
- 弱火にして生クリームを少しずつ加えながら混ぜる。
加熱することによって、1週間はおいしく食べられるようになります。
パンに塗ったり、アイスクリームにかけたり、ホットミルクやコーヒーに入れても美味しいですよ。
本当は余ったときに開封後の生クリームをそのまま冷蔵庫に入れずにすぐに加熱するのが理想ですが、そんな余裕がなかったりしますよね。
そんなとき、もっと簡単に長く保存する方法が冷凍です。
生クリームの冷凍保存と解凍方法
生クリームって実は冷凍保存ができるんです。
液体のまま冷凍する方法と泡立ててから冷凍する方法の2通りがあります。
加熱してから料理に使うなら液体のまま、クリームとして使いたいなら泡立ててから冷凍するといいですよ。
液体のまま冷凍する方法
一番簡単なのは液体のままフリーザーパックに流し入れて冷凍する方法。
クリームシチューやカルボナーラなどの加熱する料理に使うにはおすすめです。
料理の時は解凍せずにそのまま入れるだけなので、手間もかかりません。
少量ずつ使いたいときは蓋付きの製氷皿に入れたり、シリコン型に入れて冷凍すると量の調整もしやすいですね。
でも、この方法だと解凍しても泡立てて使うことができなくなってしまうというデメリットがあります。
泡立ててから冷凍する方法
解凍後も生クリームとして使いたいのなら手間はかかりますが、泡立ててから冷凍するのがおすすめです。
パックの裏面に書いてある通りに砂糖を加えて、固めに泡立ててから冷凍しましょう。
泡立てた生クリームを絞り袋に入れてからラップに絞り出すと少量ずつ使えます。
凍った後はフリーザーバッグに移し替えれば、冷凍庫の場所も取りませんね。
一気に使う予定ならわざわざ絞り出さずに、絞り袋のままフリーザーバッグに入れて冷凍しておけばいいです。
使うときは冷蔵庫に移して自然解凍するだけで使えます。
量にもよりますが解凍に30分から1時間くらいかかるので、それを計算に入れておきましょう。
絞り出してから冷凍したものはコーヒーや紅茶に凍ったまま載せられるので便利です。
冷凍庫で保存するときの賞味期限は3週間~1か月ほどになります。
まとめ
生クリームの開封後の賞味期限はとても短いです。
特に動物性の生クリームはすぐに食べられなくなってしまいます。
加熱しても食中毒菌の毒素は残ってしまうので、もったいないですが動物性の生クリームは開封後2日、植物性の生クリームでも開封後5日を過ぎてしまったら処分した方がいいですね。
開封後しばらく使う予定がないなら、冷凍も上手く使って保存するのがおすすめです。