チョコが溶ける温度は何度?溶けにくくする方法はある?溶けたときの対処法は?
プレゼントでチョコを渡すときなどは、チョコが溶けないか心配になりますよね。
チョコが溶ける温度は28℃なんですが、チョコの種類や中に入っているものによって多少変わってきます。
この記事ではチョコが溶ける温度について詳しく解説していきます。
チョコを溶けにくくする方法や溶けたときの対処法までお話するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チョコが溶ける温度は何度?
スーパーなどで普通に手に入る市販のチョコが溶ける温度は28℃です。
溶けるといっても28℃で液体に近いくらいドロドロに溶けるわけではないですよ。
28℃くらいでチョコの表面が少し柔らかくなって、手で触ったりするとベタッとつくような状態になります。
チョコレートのパッケージを裏返してみると、注意書きで「28℃以下の涼しいところで保存してください」などと書かれていたりしますね。
もちろん、全てのチョコが28℃で溶けるわけではありません。
チョコが溶ける温度は種類によって「27℃~30℃」と多少違ってきます。
これは使われている材料が少しずつ違っているためです。
チョコが溶けやすいかどうかは、カカオバターが使われている割合によって変わってきます。
カカオバターはバターという名前の通り脂分が多いので溶けやすいんです。
カカオバターの割合が少なめ(約10~15%)のビターチョコの溶ける温度は30℃くらいですが、カカオバターの割合が多め(約30~40%)のホワイトチョコの溶ける温度は27℃くらいとなっています。
そして、その中間のミルクチョコレートの溶ける温度は28℃くらいになるというわけです。
ゴディバ チョコの溶ける温度は何度?サブレショコラの保存温度は?
高級チョコで有名なGODIVA(ゴディバ)。
なんとなく繊細な気がするから溶ける温度も低いのでは?と思ったりしますよね。
プレゼントにも最適なゴディバゴールドコレクションは15℃~18℃が最適な保存温度になっています。
でも、これは19℃で溶けるというわけではなく口に入れたときに美味しいと感じる温度が15℃~18℃という意味です。
外側のチョコレートは28℃くらいまでは溶けないので安心してください。
ただ、中に生クリームを使ったガナッシュが入っているものはその部分が溶けやすいので、高温になるとドロッと液状になってあまりおいしく感じられなくなってしまいます。
生クリームを使ったガナッシュが入っているものといえば、こちらも有名で人気なゴディバサブレショコラですね。
ゴディバサブレショコラも保存温度は15℃~18℃となっています。
外側のサブレの部分は比較的高温でも食感は変わらないのですが、やはりサンドされているガナッシュの部分は、チョコがドロッと溶けてせっかくの美味しさが損なわれてしまいます。
せっかくのゴディバ、美味しく食べたいならやはり15℃~18℃の保存温度は守った方がよさそうです。
プレゼントするときの持ち歩きの対策方法も下の方に書いていますので、参考にしてみてくださいね。
リンツ チョコの溶ける温度
スイスの老舗ブランドのリンツ。
リンツの中でも人気があるのが、たくさんのフレーバーがあってプレゼントにも最適なリンドール。
リンドールの最適な保存温度は14℃~18℃。
リンドールもゴディバと同じく外側のチョコは28℃まで溶けないので、それほど神経質になる必要はありません。
でも、こちらも中に入っているガナッシュの方が外側より溶けやすくなっているので、18℃以上の室温に置いておくのは避けた方がいいですね。
決して食べられないということはないのですが、本来の美味しさが失われてしまうのでとてももったいないことになってしまいます。
ゴディバやリンツに限らず中に生クリームを使ったガナッシュが入ったものは、保存温度により気をつけた方がいいですね。
生チョコの溶ける温度は?ロイズの生チョコの保存温度
生チョコって普通のチョコより低い温度で溶けるイメージがありますが、実際のところはどうなんでしょうか?
確かに生チョコは普通のチョコよりは溶けやすいですが、それでも25℃くらいまでは溶けません。
確かに溶けないですが、正直美味しくはないです。
ロイズの生チョコを美味しく食べるのに最適な保存温度は10℃以下になります。
生チョコは水分量10%以上、生クリーム10%以上と決まっているんですが、ロイズの生チョコはそれを大幅に上回る水分量17%です。
普通のチョコは冷蔵庫に入れると美味しくなくなってしまうんですが、ロイズの生チョコは冷蔵庫で保存してもとろけるような美味しさを味わえます。
チョコを溶けにくくする方法は?
生クリームを使っていない普通のチョコなら、夏以外は室内に置いていても溶けることはありません。
冬でも暖房の設定温度を28℃にしていても、実際の室温は25℃を超えることはほとんどないのでチョコがとける心配をすることはないです。
ただし、直射日光が当たらないように注意してくださいね。
夏は人がいるときはエアコンなどで室内の温度は調整されているので問題ないのですが、外出時などに室温が急上昇したりします。
チョコを溶けにくくするために、すぐに食べないときはチョコは冷蔵庫に入れておくのが無難です。
ただ、いくら溶けにくくするためといっても、冷蔵庫の温度はチョコにとっては低すぎるので冷蔵室よりは野菜室に入れておいた方がいいですね。
チョコは光に弱いのでアルミホイルに包んだ後、臭い移りを防ぐためにジッパー付きのフリーザーパッグに入れてから野菜室に入れましょう。
冷蔵庫から出した直後は口どけが悪くなっているので、少し室温に戻してから食べた方がチョコがスッと口に溶けて美味しく感じられます。
チョコは冷凍保存できる?
チョコは冷凍保存できます。
でも、あまりおすすめはできません。
チョコは温度変化にとても弱いので、どうしても風味や口溶けなどが変わってしまうからです。
そして、冷凍庫から出した後に急激な温度変化で結露してしまって、そこでまた美味しさが半減してしまう可能性もあります。
結露が原因で表面が白くなるシュガーブルーム現象というものが起こって、見た目も悪くなってしまいます。
チョコを溶けにくくすることが目的なら、冷凍庫に入れるよりは野菜室に入れた方が美味しく食べることができますよ。
チョコを持ち歩きするときに溶けにくくする対策は?
チョコをプレゼントしたいときはどうしても持ち歩きすることになりますが、そんなときにチョコを溶けにくくする対策ってあるんでしょうか?
一番理想的なのは100均などで売っている小さな保冷バッグにチョコを入れて、その上にドライアイスを入れる方法です。
ドライアイスなら氷のように溶けてベチョベチョになることもないので、チョコの箱が濡れてしまうことも避けられます。
でも、ドライアイスって簡単に手に入れられるものじゃないんですよね。
なので、100均でも簡単に手に入る保冷剤を使うのが一番簡単な方法になります。
ただし、保冷剤が溶けたときの対策はしておかないといけません。
チョコの箱をジップロックなどのフリーザーバッグに入れてから保冷バッグに入れて、保冷剤をその上に置けばチョコが溶ける心配はなくなります。
持ち歩き時間が長くなりそうなときは、チョコの下と上に保冷剤を入れてサンドするようにしておけばいいですね。
車の中は夏以外でも要注意!
4月5月6月の外の気温がそれほど高くない時でも、車の中は熱気がこもって50℃以上になっているときもあります。
春や秋でも車の中は室内よりも温度が上がりやすいので要注意です。
春・夏・秋の気温が高めの日に移動に車を使うときは、チョコが溶けないように念のため保冷剤を用意しておいた方がいいかもしれませんね。
冬でも車の暖房でチョコが溶けるかもしれないと心配になるかもしれませんが、これも室内の暖房と同じで28℃設定にしても実際の温度は25℃を超えることはほぼありません。
なので、冬に保冷材は必要ありませんよ。
チョコが溶けたときの対処法は?
28℃を超えるとココアバターが溶けて、表面が柔らかくなってきます。
再び温度が下がるとチョコが固まるんですが、白く粉を吹いたような状態になってしまうことがあるんです。
これはファッとブルームと呼ばれる現象で、カビとかではないので食べてもお腹が痛くなったりすることはないんですが、風味も悪く味も落ちてしまいます。
でも、これを復活させる方法があるんですよ。
それがテンパリングと呼ばれる方法になります。
バレンタインデーなどでチョコレートを手作りしたことがあるならわかると思うんですが、チョコレートを包丁で細かくしてから湯せんにかける方法です。
詳しい温度などはこちらの記事に書いてありますよ。
クーベルチュールチョコレート そのまま食べるのとテンパリングの味の違い
テンパリングなんてめんどくさいというときでも、簡単に美味しくアレンジする方法も載ってるので、ぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
チョコの溶ける温度は28℃。
意外と思ってたよりも高温にならないと溶けないんですね。
でも、チョコの種類によっても違ってくるので、パッケージの説明書きなどはよく読んで保存温度は確かめておきましょう。
持ち歩くときなどは100均でも手に入る保冷バッグや保冷材などをうまく活用すれば、美味しいチョコを美味しいまま食べることができますよ。