畳のへこみの直し方3選 きれいに直せたのは?凹みの防止は100均でできる!
賃貸のアパートやマンションの引っ越しの時、畳がへこんでいると敷金からマイナスにされてしまったりすることがあります。
気を付けていたつもりでも、いざ家具をよけてみたら凹んでいた時はショックですよね。
私は畳のへこみの直し方をいろいろ知っているのですが、その中でもいまいちだったり、面倒だなと思う直し方もありました。
そこで、いくつか試してみた結果とおすすめの方法を書いてみたいと思います。
少しでもお役に立てると嬉しいです。
畳のへこみの直し方3選 きれいに直せておすすめなのは?
畳のへこみの直し方は3つあります。
今回はこの3つの方法を実際にやってみたので、そのやり方と結果を書いていきます。
アイロンを使う方法(スチームなし)
この方法が簡単で一番きれいに畳のへこみを直せるので、おすすめです。
時間がたってしまった頑固なへこみもアイロンで直せましたよ。
<用意するもの>
アイロン 濡らした雑巾(いらない布)バケツ(なくても大丈夫ですが、へこんだところがたくさんあるときはあったほうが便利)延長コード(アイロンが届かない時)
- アイロンは高温に温めておく
- 畳のへこんだところに濡らしたぞうきんをおく
- 雑巾の上にアイロンを置いて強めに押す
- ジューッという音が消えたら終了
ほとんどのへこみは一発できれいに直りました。
ひどいところも2回やれば、どこがへこんでいたかわからない状態になりました。
アイロンを使う方法(スチームあり)
<用意するもの> アイロン 延長コード(アイロンが届かない時)
- アイロンをスチームが使えるまで温める
- 畳のへこんでいるところに蒸気を当てる
この方法は準備するものも少なくて簡単なのですが、3~4年経ったへこみは少しましになるくらいでした。
軽いへこみなら直せると思うので、試してみるのもいいかもしれません。
ドライヤーを使う方法
<用意するもの>ドライヤー 霧吹き 延長コード(ドライヤーが届かない時)
- 霧吹きで畳を湿らせる
- 指で少しなじませる
- ドライヤーをかける
結果、1度目は何も変化がなかったので、もう一度同じ作業を繰り返してみました。
少しへこみがましにはなりましたが、まだ残っているのがわかる感じでした。
あと何回か繰り返せば直るのかもしれませんが、面倒だったのでやめてしまいました。
ついてすぐのへこみは一度で直るのかもしれませんが、3~4年経ったへこみはそう簡単には直りませんでした。
畳のへこみが直る理由
なぜアイロンやドライヤーを使って畳のへこみが直るのかというと、畳はい草を使って作られているからです。
い草はとっても水分を含みやすい性質を持っています。
水分を吸ったい草にアイロンやドライヤーの熱を加えることで水分が膨張してい草も膨らんだんですね。
なので、い草を使っていない畳はこの方法では残念ながら直すことはできません。
畳のへこみを直す時の注意点
畳はとてもカビが生えやすいです。
上記のどの方法を使う時も、風通しを良くすることやできるだけ天気のいい日を選んでやるなどの注意をしましょう。
どうしてもじめじめした日しかできない!というときは最後にドライヤーで乾かすといいですよ。
でも、長時間当てすぎると今度は変色の原因になってしまうので気をつけましょうね。
畳のへこみの原因
畳のへこみには3つの原因がありました。
へこみの原因がわかれば防止することもできるので、簡単に説明していきます。
重い家具
畳がへこんでしまう原因で一番多いのが、家具の重さでい草がつぶれてしまうことです。
重い家具の中でも脚が細いものはそこに重さが集中してしまうので、特にくっきりと畳がへこんで目立ってしまいます。
でもこれはちょっとした工夫で防ぐことができるんですよ。
後で予防法についても書いていきます。
畳の劣化
畳は長期間使うことによって徐々に劣化していきます。
特に畳に使われているい草は水分に弱いので、湿気が劣化の原因になってしまうんですね。
湿気によってカビが生えてしまったり、ダニのせいで畳がへこんでしまうことがあります。
こうなってしまうともう自分でへこみを直すことはできなくなるので、畳の交換をお願いするしかありません。
ある程度の劣化は仕方ないとしても、日々のお手入れで予防は可能です。
床下の異常
実は畳に原因がなくても畳がへこんでいると感じることがあります。
それは畳の下の木材が劣化していることが原因です。
最悪の場合、床下の木材が腐っていることも…。
湿気のほかに考えられる原因としては、シロアリに喰われているということもあります。
こうなってしまうと自分で直すのは当然無理なので、業者にお願いするしかないですね。
畳の凹み防止は100均のグッズでできる!
重い家具を置いたときの畳の凹み防止は100均のグッズで簡単にすることができます。
それは「多目的EVAクッション」と「防振マット」です。
畳の凹み防止専用の商品ではないのですが、床へこみ防止と書かれていたので畳にも同じように使えるんじゃないかと思って買ってみました。
見た目、同じようなグッズに見えたのですが迷った末に両方買って試してみることにしました。
結果、「多目的EVAクッション」と「防振マット」両方とも重い家具の脚の部分に敷くだけで畳がへこまなくなったので、かなりおすすめできます。
なので、選び方としては家具の色に合わせるといいんじゃないかなと思います。 これで面倒な畳のへこみ直しから解放されますね。
和室に合う畳の凹み防止グッズ
上で紹介した100均のグッズはカジュアルな部屋では違和感はないのですが、和室の座卓に敷いて使いたいときはちょっと浮いてしまいます。
もっと和風な柄はないかと探してみたのですが、残念ながら100均ではいい商品がないんですよね。
ちょっと高くなってしまうのですが、イ草の座卓敷きという商品を見つけました。
これを実家の和室にある座卓の下に敷いて使ってみたのですが、全く違和感なく使えて畳のへこみを防止できるので喜んでもらえました。
畳の凹みを防止する方法
畳の劣化や床下の異常による畳の凹みを防止するための方法を紹介します。
ちょっとしたことを気を付けるだけなんですよ。
畳にじゅうたんを敷きっぱなしにしない
本当は畳にはカーペットやじゅうたんは敷かないほうがいいです。
畳にじゅうたんを敷くとどうしても湿気がこもってしまうからです。
そうするとカビが生える原因になったりダニが増えたりして「畳の劣化→凹み」につながってしまいます。
うちも畳の上にじゅうたんを敷いて使っているのですが、じゅうたんに何かをこぼしたのが畳までしみていたのに長期間気づかずカビが生えてしまった経験があります。
こうなると畳の張り替えをしなければならなので、かなり痛い出費でした。
でも、子供がいて畳を汚すのが心配だったり部屋を洋室風に使いたかったりして、畳にじゅうたんを敷いている家って結構多いんじゃないでしょうか?
なかなか畳をそのまま使うのってハードルが高かったりします。
そんな時は定期的にじゅうたんをめくっておくことが畳の凹み防止になります。
その時ついでに畳の目にそって掃除機をかけておくといいですね。
全部めくるのは大変なので半分ずつクルクル丸めるといいですよ。 そのためにはじゅうたんの上に重い家具を置かないのがコツですね。
私はじゅうたんの買い替えのときに大きなものではなく、小さめのラグタイプに変えちゃいました。 今までより簡単にめくれるようになって、畳の手入れが楽になるのでおすすめです。
畳の焦げを補修する方法
畳の焦げは千枚通しなどを使ってその部分のい草を抜き取ってしまうのが一番きれいに補修できます。
でもそのままでは穴が開いたままになってしまうので、千枚通しやマイナスドライバーなどで隣の部分から寄せてきてすき間を埋めていきます。
畳のい草はかなりぎゅうぎゅうに詰まっているので、何本か抜いたくらいでは変にすき間が目立ったりはしないです。
うまくいけばどこが焦げ跡かわからなくなるくらいきれいに補修できます。
でも、一度い草を引き抜いてしまうと元に戻すことができなくなるので、素人がやるにはなかなか勇気がいります。
でも、「どうせ上手くいかなかったら業者にお願いすればいいや!」と思うならダメもとで挑戦してみてもいいですね。
畳シールで補修する
もっと簡単に畳の焦げを補修するには専用のシールを使うといいです。
100均にも売ってますよ!
ただ、やっぱりシールはシールなので直してあるのがバレるし、時間が経てばはがれてくるので応急処置としてしか使えません。
賃貸で畳の修繕が必要な場合には不向きです。
畳のささくれの補修は消しゴムでできる?
畳のささくれの補修は消しゴムでできます。
やり方はとっても簡単!
ささくれが気になる場所を消しゴムでこする 畳の目に沿って掃除機をかける これで畳がささくれてチクチクするのは改善できます。
これだけで終了してしまってもいいのですが、木工用ボンドを使えば見た目がもう少しきれいになります。
<準備するもの> 木工用ボンド 水 綿棒
- 木工用ボンドを水で3倍に薄める
- 綿棒でささくれの部分に薄く塗る
たったこれだけです!意外と簡単ですよね。
畳のささくれの原因と予防方法
畳のささくれの原因はい草の乾燥です。
い草は湿気に弱いのですが、逆に乾燥しすぎもよくないです。
日当たりがよくて毎日紫外線にさらされている畳は乾燥しすぎてささくれやすくなってしまいます。
他にも掃除機のかけ方が悪いことが原因でささくれができたりもします。
ささくれ予防のために、掃除機は畳の目に沿ってかけることが大事です。
それを無視して適当に掃除機をかけることで、い草にダメージを与えてしまいます。
これが時間をかけて徐々にささくれになっていくんですね。
畳のささくれを予防するためには、ルンバなどのお掃除ロボットを使うのも避けた方がいいです。
もう一つのささくれ予防として米ぬかを使う方法もあります。
米ぬかを布で包んで畳の目に沿って塗っておくだけです。
米ぬかの油によってささくれができにくい畳になります。
米ぬかはお米屋さんで買うこともできますが、最近よく見かけるコイン精米機ならもっと手に入れやすいですね。
まとめ
畳の凹みを直すには、アイロンと濡れ雑巾を使う方法がおすすめです。
畳はカビが生えやすいので、できるだけ天気のいい日にやりましょう。
でも、畳を直すのはやっぱり面倒。
畳の凹みを防止するために、100均の商品などをうまく使ってみてくださいね